Journal — 2026.08.29
深煎りと浅煎り、
カフェインが多いのはどっち?
深煎りと浅煎り、カフェインが多いのはどちらだと思いますか。答えは「量り方で変わります」。スプーンで量るか、はかりで量るかで、逆の答えになります。まずはそこから書きます。
スプーンで量ると、浅煎りのほうが多い
焙煎した豆は、水分が抜けてポップコーンのように膨らみます。深く焙くほど、1粒が大きくて軽くなります。だから同じスプーン1杯でも、深煎りは入る粒が少なくなります。粉に挽いたあとも同じで、体積で量るかぎり、浅煎りのほうが中身が詰まっています。
これは豆の密度の話なので、迷う余地がありません。スプーンで量っている人にとっては、ここが答えです。
焙煎で、豆は15〜20%軽くなる
生豆を焙煎すると、水分と一部の成分が抜けて、重さは15〜20%ほど減ります。それと同時に、体積は増えます。軽くなって、大きくなる。この2つが同時に起きるので、体積で量ったときの差が生まれます。
浅煎りと深煎りを並べて見ると、深煎りのほうが1粒が大きく、表面に油がにじんでいることがあります。焙煎の深さは、味だけでなく豆の形にも出ています。
同じ重さなら、はっきりした差は出ていない
ではキッチンスケールできっちり12g量ったらどうなるか。ここは、はっきりしていません。
カフェインは熱に比較的強い成分で、焙煎で減るぶんはわずかだという説明がいちばん多く見られます。この立場をとるなら、同じ重さなら浅煎りも深煎りもほとんど変わらない、ということになります。
一方で、浅煎りのほうがはっきり多かったという分析結果も報告されています。産地や焙煎の進め方によって差が出るとも言われていて、「同じ重さならどちらが多い」を一言で言い切れる段階ではないようです。
確かなのは、体積で量ったときほど大きな差ではない、というところまでです。
差は、思っているより小さい
どちらにしても、毎日の1杯で感じ取れるほどの差ではありません。同じ豆でも、挽き目・湯の温度・抽出の時間で、出てくる量は変わります。焙煎の深さより、そちらのほうがずっと効きます。
濃さを一定にしたいなら、いちばん効くのは「毎回おなじグラム数で量る」ことです。
だから、レシピはグラムで書いてある
54B FACTORY の淹れ方が全部グラムで書いてあるのは、そのためです。標準は粉12gに湯160ml。カフェオレなら16gに120ml。豆を替えても、この数字を守れば濃さは揃います。
スプーン1杯を「だいたい10g」と数えている人は、浅煎りに替えたときだけ濃く出ます。豆が変わったせいだと思ってしまうところですが、量り方のせいです。1,000円台のキッチンスケールが1台あると、この迷いはなくなります。
選ぶときは、味で選ぶ
カフェインの量で豆を選ぶ理由は、実際にはほとんどありません。深煎りは苦味とコク、浅煎りは香りと酸味。選ぶ基準はそちらです。
54Bの6種でいちばん深いのはアイスブレンド(フレンチロースト)、いちばん浅いのはエチオピア モカ イルガチェフ(ミディアムロースト)です。同じ12gで淹れて飲みくらべると、焙煎の深さが何を変えているのかが、いちばん分かりやすいと思います。
出典について
この記事は、コーヒーの焙煎と成分について公開されている解説と分析結果をもとに書いています。焙煎で豆の重さが減って体積が増えること、そのため体積で量ると浅煎りのほうが多く入ること、同じ重さで比べたときの差については見解が分かれていること。ここまでが、複数の資料で共通して述べられている内容です。15〜20%という数字は目安で、産地や焙煎の進め方によって変わります。
カフェインの適量は、体質や持病、飲んでいる薬によって変わります。気になるときは、医師や薬剤師にご相談ください。
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いちばん深いのと、いちばん浅いの アイスブレンド / フレンチロースト / ¥1,500(税込) エチオピア モカ イルガチェフ / ミディアムロースト / ¥2,000(税込)
どちらも100g。ご注文をいただいてから焙煎して、ポストにお届けします。
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