Journal — 2026.08.27
アイスコーヒーが薄くなる理由と、
2通りの淹れ方
いつもどおり淹れて氷に注いだのに、飲んでみると水っぽい。よくあることですが、氷が悪いわけではありません。氷は必ず溶けるものなので、溶けるぶんを最初から見込んで淹れるか、はじめから氷を使わずに出すか、道は2つです。
グラスの氷は、100mlの水になる
グラスに山盛りの氷はおよそ100g。これがすべて溶ければ100mlの水が足されます。ホットと同じ分量で淹れれば、飲むころには4割ほど薄まっている計算になります。
しかも冷たい液体は、そもそも味を感じにくくなります。同じ濃さでも冷やしたほうが薄く感じるので、見込むべき差は数字よりさらに大きい、と考えたほうがうまくいきます。
選ぶのは、深く焙いた豆
薄まる前提で濃く淹れると、浅煎りの豆では酸味だけが尖って出てきます。アイスにするなら、フルシティからフレンチまで焙いた深煎りを選んでください。苦味とコクが濃さを支えるので、氷が溶けても輪郭が崩れません。
54B の6種のなかでは、フレンチローストのアイスブレンドがこの用途のために作られたブレンドです。コクの評価は10点満点で9。味の分布でも、いちばん右に位置しています。
急冷式 ── 熱いまま、氷に落とす
熱い湯で淹れて、そのまま氷へ落とす方法です。香りが立ったまま急に冷えるので、香ばしさと苦味がはっきり出ます。飲みたいときにその場で作れるのが利点です。
- 粉 20g(中挽き)
- 湯 150ml(92℃)
- 氷 100g(グラスとサーバーに山盛り)
粉に湯を少しだけ注いで30秒蒸らし、中心から細く150mlまで。熱いままの液を氷に落とします。抽出の時間は2分30秒が目安です。
水出し ── 冷蔵庫で、ひと晩
湯を使わず、水に浸して8時間置く方法です。高い温度で出る渋みや苦い雑味が出ないので、口当たりがまろやかになります。前の晩に仕込んでおけば、翌日からは注ぐだけです。
- 豆 40g(粗挽き)
- 水 500ml
- 冷蔵庫で8時間
ポットに粉と水を入れて冷蔵庫へ。出来上がったら粉を濾して、3日以内に飲みきってください。急冷式より香ばしさは穏やかになるぶん、甘みを感じやすくなります。
どちらを選ぶか
- いま飲みたい、香ばしさがほしい ── 急冷式
- まとめて作りたい、まろやかがいい ── 水出し
同じ豆でここまで印象が変わるので、1袋で両方試してみるのがおすすめです。100gあれば、急冷式で5杯ぶん、水出しなら2回ぶん仕込めます。
アイスコーヒーに アイスブレンド 100g / フレンチロースト / ¥1,500(税込)
ご注文をいただいてから焙煎して、ポストにお届けします。
この豆を買う ↗
← 読みものへ戻る